1. 突然の発症

2. 簡単に信じてはいけない民間療法や噂

3. 毎朝が悪夢。そして見つけた名医に会いに・・・

4. 名医の言葉を信じて痒みと戦う日々

5. 決して掻かない!/完治に一番重要だったこと

6. 自分のアレルギーを知る

7. 薬と上手く付き合う

8. 完治。自立。そして先生さようなら、ありがとう

引っ搔き防止 腕コルセットの作り方

※これは私の経験談だけです。 人により症状も異なりますので、大変申し訳ありませんが、症状に関します一切の責任は持てませんことをご了承ください。

名医の言葉を信じて

大人アトピー 皮膚

※私は専門家でもなんでもありません。しかし、あの突然訪れた恐ろしい精神的苦痛を伴うアトピーと戦った日々に実際に経験したこと、 名医の先生から頂いた言葉やアドバイス、完治までの経緯などを公表することで、 少しだけでもアトピーに苦しんでいる方の症状が良くなる助けになれればと思い、 この記事を作成しました。

突然の発症

あれは私が26歳のときでした。
音楽業界でアーティストとして所属事務所が決まった時期、突然私の顔の肌に異常が出てきました。
顔は赤くなり、ゾウの皮膚のように固く、膿(うみ)が顔の表面から出てきた・・・。。。

子供の頃はアトピー持ちでした。ちょっと汗をかくとヒリヒリして、赤くなり、肘の内側、膝の内側が特にひどく、ペラっと皮がむけることもあるようなひどさのときもありました。学校のマラソン大会で腕や足に包帯を巻いて走ったのを覚えています。

しかし成長すると共にアトピーは自然に治まり、中学生になることには汗をかいて放置すると赤くかゆくなる程度にまでに治まりました。20歳のときには全くアトピーなんて気にすることもないくらい完治したと思って過ごしていました。

始まりは、成人アトピーで日常生活に支障が出るほどになり始める2年前くらいになります。

瞼(まぶた)や目の下などに痒みを感じ、こすったり、掻いてしまったところから始まり、軽かった赤みが広がり、ある日は片目の周りが真っ赤になり、仕事に行くのを悩んでしまうようになりました。

病院に行って軽いステロイド剤を貰う。ロコイド等だったと思います。シミになることが怖かったので、夜だけ塗る。昼は塗らない。

特に季節の変わる時期がそのような赤みが出るようになり、2年ほどしたある日、突然目の赤みがどんどん顔中に広がっていったのです。

広がり始めたらとても早く、気付けば事務所のマネージャーに顔を見てとても心配されるほど顔中が赤い炎症した状態になってきたのです。

近所の病院に行ったら、クリームのステロイド剤を出されました。

それを顔に塗ったら、、、顔が更に赤くなり、黄色い液(膿!?)がジワ~出て来たのです。顔中が痛いし、顔も洗えないし、顔中にステロイドを塗ったから?ショックだったから?頭がボ~っとしました。

強い粉の飲むステロイド剤を出され、それを飲んだ週は良くなるのですが、飲み終わると悪化します。そしてまたその強いステロイド剤を処方されに行くのです。ステロイド剤にはもちろん副作用の不安がありました。でも、それ以上に、少しでも良くなりたいという気持ちで必死でした。

簡単に信じてはいけない民間療法や噂

ある日は心配した家族が、旅行に行って来たときに、ハーブの農場で売られていたアトピーに聞くと聞いたハーブの化粧水を買ってきました。
乾燥はしてしまうし、沁みて痛いだけで、全く回復とは程遠く、使わない方がマシでした。

神頼みのような気持ちだったので、インターネットでお風呂が良いや、塩を入れたお風呂に入ると悪いものが出て良くなるなど、書いてあったので、試したら、お風呂後から、急激に赤みがひどくなり、黄色い液がさらに出てきて、とくかく悪化してしまいました。

他にもいろいろ試しましたが、結局、民間療法的なものに助けを求めるのは危険だということがわかりました。アトピーを治すという売りの商品なども私は信じるべきではないと思います。アトピーとは、そんなに簡単にもので治せるものではないと思うのです。

毎朝が悪夢。そして見つけた名医に会いに・・・

実家で家族と住んでいましたが、のちに妹が言っていたのですが、
「お姉ちゃんが自殺でもしないか怖かった。顔や目が完全に笑顔や力を失ってた。」
と言われるほど、年頃の女の人の顔が外に出れないくらいになってしまったことに、意気消沈していたようです。

昼間や夜、顔の赤みが薄くなってきたと思うと、朝起きてショックを受けました。朝鏡の前に立つと真っ赤になっているのです。夜寝ているうちに掻いてしまっているのです。爪のあとのように赤くなっているときもあったし、とにかく朝は毎日ショックでした。

1,2ヶ月くらい続いたでしょうか、仕事も行けなくなり、家にこもる日々。友達にも会えない。

母があまりに心配をし、本屋さんに行き、ある本を購入してきたんです。それは成人アトピーに関する本でした。

母はすぐにその著者の先生の病院を突き止め、病院の予約をしてくれました。

本の中にはその先生はあまりにひどい場合、入院させることがある。そうするとストレスから解消されたりして、良くなる場合が多いと、、、。

東京の神田にあるその先生の病院に初診に行くとき、私は大きな入院用のバッグを抱えて行きました。神頼みのような感じでした。入院させて貰って、直して貰うんだ!と。

病院まではマスクをして顔を隠して電車で母といきました。

病院に到着後、待合室には国から授与された証などが多く飾ってありました。

待合室で待っていると、中から先生の大きな声が聞こえてちょっと怖かったです。たくさんの同章が待合室に飾られており、74歳とは思えない威勢の良い大きな声でした。

自分の番が来ました。

これまでの経緯を伝え、

本当に心から「治りますか?」と聞いたのです。

先生はご自分の頭を指で指し、
「あなたのここ次第だよ。」
と、、、

私はその時は意味がわからず、複雑な心境になりました。真剣に答えてくれているのかと・・・。
しかし、それが本当にのちに私のアトピーを治す重要な鍵となる言葉でした。

名医の言葉を信じて痒みと戦う日々

成人アトピー 医者

先生は私を入院は必要なく、家で治せると言いました。
私は本当に入院して安心したかったので、頼みましたが、必要ないと断られ、
少し落ち込んで帰ったのを覚えています。

先生は私に
赤みがひどかったり、炎症をしているとき、
クリームは皮膚の中まで染み込んで行って、炎症しているときは余計に悪化させるから、
肌の上に留まる透明の油性の塗り薬を使うように言われました。

地元の皮膚科に行ったとき、
クリームの塗り薬を出され、それで黄色い液が出てくるほど顔の肌が悪化してしまったことを
とても悔しくなりました。

他にも、地元の医者には強い飲む粉のタイプのステロイド剤を何度も処方されていたのですが、
このような強いステロイド剤を飲んでいたら肝臓を悪くする可能性が高いから今すぐ止めなさいと言われました。

本当に関わる医者の知識の違いで、悪化させるか、治して貰うか、そして危険度まで変わってしまうということを実感しました。

先生に会ったときには、
アトピーはとても悪化した状態で、顔だけでなく背中全体、そして頭皮にも広がっていました。

先生は私にリンスやトリートメントの使用を止めるように言いました。 これらは髪に残るので、髪に残ったリンスなどが顔につき、炎症を起こすとのことでした。
液状のボディシャンプーなども固まらないようにする化学物質が入っているから石鹸が一番良いと言われ、私は純正の石鹸だけを使うようにしました。

そして何より、先生が教えてくれた、
私の症状を良くさせ、完治させるまでの重要なことが、
「掻かない」
っということでした。
簡単な言葉ですが、本当にこれには時間がかかりそして「頭」をフルに使ったのです。
そして何より私のアトピーを完治させたのはこの「掻かない」という基本的で一番難しく、誰もがやってしまうことをやめることに集中したことが、何より完治への大きな一歩でした。

決して掻かない!/完治に一番重要だったこと

それまでは、小雨が顔にあたっただけでも、ヒリヒリ痛くて、
本当に皮膚が掻き続けたことで薄く敏感になっていたのです。

「掻かない」という行為は、肌を回復させ、肌に通常の厚みに戻って出てくることで
小さな刺激への敏感さは薄れてきます。

雨はもちろん、洋服の擦れ、石鹸などの刺激などに強くなってくるのです。

先生はどのように掻かないようにするかを教えてくれました。
雑誌を使った、腕コルセットです。

私の場合、顔が一番アトピーがひどい場所でした。
腕を曲がらないようにすることで、寝ているときに掻くのを防ぎます。

(写真参照)作り方は別ページにて

腕コルセット、左手です。あのころを思い出し作ってみました。
これは仮で紙で作りましたが、寝ているときに曲がらないよう、
厚みのある雑誌などで両手分を作ります。

<第1段階>

夜掻かないことで、朝、夜より赤くなってしまった顔を見る必要がなくなります。
最初の数日は上手く行っていました。
しかし、ある朝、起きると腕のコルセットがきつめに作っていたのにも関わらず、
すっぽり抜けてしまっていたのです。
顔はまた引っ掻かれ、赤くなってしまっていました。

<第2段階>

左右のコルセットに紐を通し、頭に引っかけて寝ているときにスポッと腕から抜けないようにしました。
これもまた効果があり、また夜掻かないようになりました。
しかし、2週間ほどたった頃、紐をつけているにも関わらず、
寝ている自分が腕のコルセットを抜くすべを見つけてしまったようです。

寝ているときの自分。起きたときに何をしたか記憶のない寝ているときの自分。
まるで寝ているときに自分が自分の知らない間に成長し、知恵をつけ、
起きているときの私と頭脳合戦をしているような気分になりました。

私が名医の先生に習い作った「引っ搔き防止 腕コルセット」

<第3段階>

私のベッドは2段ベッドを上下に分けたものだったので、
ベッドには柵がありました。

寝るときに妹に頼み、ベッドの柵に自分の手首を紐で結んで貰い、
地震などきたら怖いので、妹には同じ部屋に寝て貰うよう頼みました。

2週間ほどでしょうか、効果があり、朝まで顔を掻かず、
毎日引っ掻くことで悪化していたひどい赤みが治まってきました。

昼間ももちろん掻かないように出来る限りの努力をしていました。

爪を短く切るのも大切なことです。
手袋などをし、自分の掻きたい衝動と戦いました。

しかしながら、やはり夜掻かないことがとても大きかったと思います。

ある日は、手首を縛って寝ていたにも関わらず、
寝ているときの自分が体を起用に動かし、顔を手首に近づけて掻くという術を覚え、
朝起きるとひどく掻く日はないものの、
一部が赤くなっているようなことはありました。

スポンサーリンク

自分のアレルギーを知る

先生が言われた通り、大好きなチョコレートは刺激があるということで出来るだけ控えました。

<自分が何にアレルギーが出るかを知る>

自分が何にアレルギー反応が出やすいかを知るのもとても重要なことです。
症状がひどい時期は本当にアレルギー値がかなり高くなっていますから、
普段は大丈夫なものさえ、痒みになります。

ある日、寿司屋でサバを食べたのです。
その夜は物凄く痒くなりました。まるで物凄い数のアリが私の顔中を歩き回っているような恐ろしいほどの痒みでした。それからはサバは食べないようにしました。アンチョビパスタも駄目でした。

他にも何かを食べた日の夜にとても痒くなったりすると、これまでに食べてきて大丈夫だったもの。普段食べなかったものなど、食べたものを自分なりに分析し、怪しいと思うものを割り出し、食べないようにしました。これは人それぞれ違うと思うので、自分でメモしておいたり分析が必要です。

ホコリアレルギーもあったので、シーツなどは常に清潔にし、布団も出来るだけ日干ししました。

先生は天気の良い日に、
窓の内側で、短時間で良いので日向ぼっこをしなさいと言いました。

肌が強くなってくるそうです。

薬と上手く付き合う

アトピー 塗り薬 飲み薬

薬は主にアレロックという抗アレルギー剤を飲んでいました。
さまざまな抗アレルギー剤を試しましたが、最終的にこれが一番自分に合っていると思うものだったので、先生に伝え、飲み続けました。

本当にひどくて眠れないようなときのみ、数日間、セレスタミン(ステロイドが入った飲み薬)を飲むことを許されました。

基本的には赤みがあるときは塗り薬はリドメックスを使用していました。強めのステロイド剤ですが、先生がこの薬は副作用の報告が少ないと言っていたと思います。

少し落ち着いてきてからは、プロトピックというステロイド剤の入っていない塗り薬を使うように言われました。この薬は私には合いませんでした。小児用の弱いのを使っていたのに、塗った後はとても肌が熱くなり、熱さは痒みを増させますから、朝起きたときに掻いてしまった悪化しており、そして数日間肌がヒリヒリしました。
そういう理由から先生と相談し、弱めのステロイド剤やロコイド等と併用しました。

完治。自立。そして先生さようなら、ありがとう

本当にひどい黄色の液が出てくるような状態は、最初に先生に診察して貰い、
薬を油性に変えたことや、先生の薦めてくれた薬の使用、先生に言われたことを実践することで1〜2週間ほどで治まりました。

腕コルセット等を使い、夜に掻かないように努力したことで、2か月後には、肌が少しづつ厚みが出てきたのか、赤みが減ってきました。ゾウのように固くガサガサになった肌も回復してきました。

2年で完全に完治するまで、アレロックは飲み続けていました。とにかく乾燥を防ぐために、先生が処方してくれた保湿剤も塗ったり、気をつけていました。

食べ物、生活習慣、そして掻かないために、自分自身との格闘など、本当に「どうしたら悪化させないか。」を考え、頭を使いました。

これが先生の言っていた「頭を使う」の意味だったのだと納得しました。

春の花粉の時期、冬の乾燥した時期など、時期により良くなってきた肌も悪化したりしましたので、

しかし、3ヶ月ほどで、社会復帰が出来るくらい肌の赤みや炎症は落ち着き、半年後には雨にあたっても何も痛みなど感じない自分に気づきました。

1年ほどたち、肌が通常に戻ってきて、痒みがかなり減り、神田のお医者様にも定期的には行かなくなってきましたが、痒くなってしまったときは腕コルセットをつけたり、薬を上手く使ったりなど対処法が身についてある程度自分で対処できるようになっていました。

2年ほどして肌もかなり良くなり、もうアトピーを気にすることがなくなったころ、
神田の皮膚科から一通のハガキが届きました。

先生が74歳で突然倒れられ、お亡くなりになられたとの連絡でした。

その皮膚科にはその先生しかいらっしゃらなかったので、病院も閉院するとのことでした。

多くの正しい知識をくれて、私のアトピーを完治に導いてくれた先生に本当に感謝しています。今、この完治までの私の体験で少しでも成人アトピーに苦しむ方々の症状が良くなればと思い、この体験記を書きました。

あれから、10年近くたちますが、今は全く肌に異常が出ません。花粉症や鼻炎のようなアレルギーは今もありますが、肌に赤みが出ることはなくなりました。しかしながら、もしまたストレス等で肌に異常が出たときには、先生に教わってきた多くの知識が頭にありますから、悪化する前に治せると思います。

お読み頂き、ありがとうございました。

下記が母が本屋で見つけてきて、そして私のアトピーを完治へと導いてくれた戸田先生の教えが詰まった本です。
成人アトピーで悩んでいる方は、ぜひ読んで頂けたら良いと思います。

本のタイトル:
これで治る「成人のアトピー性皮膚炎」日常のケアと正しいクスリの使い方

戸田浄先生
戸田皮膚科クリニック院長。元東京逓信病院副院長、医学博士。1931年福島県生まれ。東京医科歯科大学卒業。米国ハーバード大学に留学。1970年よりPUVA療法による光化学療法の先駆的な研究グループの一員。光と皮膚、メラニンの研究においての第一人者。化粧品の安全研究についても著名

〜追記 2015/3/25
※ 私がこの本を紹介してから、Amazonでかなり多くの方が購入され、このサイトを作成したときにはAmazon価格が100円だったものが今では定価よりもかなり高くなってしまったようです。販売元に連絡をし、増刷をお願いしましたが、やはり先生が亡くなっている今難しいと言われてしまいました。ぜひお近くの本屋さんや古本屋さんなどで一度探してみると良いかと思います。

 
▲ 寝ているとき以外にも、テレビを観ているときなど、気づかないうちに手が顔にいってポリポリ掻いてしまったり、、、本当に掻かない努力は大変でした。このような掻かない用の手袋は使い倒しました。
▲ お医者さんや薬局でも勧められている、低刺激基礎化粧品。アトピーが少し落ち着いて来てからこのNOVの製品を使い始め、今でも洗顔料など使っています。薬剤師さんにサンプルを貰い、何も肌に問題が出なかったので少し高いですが安心のために選んでいます。 ▲ このトライアルきっとは値段も手頃だったので、何度も購入しました。この中で特に気に入ったものを個別買いしてリピート利用しています。 ▲ このドゥーエも同じく、薬局にたくさん並んでいたので、使ってみました。NOVより少しだけ値段も手頃でこちらも泡の洗顔料など使っています。1回使い切りのパックですが、薬局でサンプルも貰えます。

このサイトのメニューへ戻る


スポンサーリンク